大阪旭モラロジービジネスクラブ 第233回例会 開催報告

日時: 2025年6月21日(土) 午後7時〜8時50分
会場: 大阪旭こども病院 キンダーホープⅠ集会室
参加者: 16名


【開会・会長挨拶】

 皆さま、こんばんは。本日はお忙しい中、第233回例会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。梅雨の真っ只中、紫陽花の花が雨に映える季節となりました。皆さまにおかれましても、お元気でお過ごしのことと存じます。このような時節に、こうして皆さまと顔を合わせ、学びの場を共にできることを大変うれしく思っております。

 まず本日は、6月1日(日)に行われましたモラロジー道徳教育財団本部の式典にご参加されました福井幹事、里路様より、当日のご報告と学びの共有をしていただきます。現地での気づきや感じたことを伺いながら、私たちも改めて学びを深めていきましょう。

 続いての勉強会テーマは、「格言に学ぶ職場のモラル 『知っている』から『している』へ」。学びは実行してこそ価値があります。知っているだけではなく、日常の職場や家庭、地域で実際に実践する、その大切さを皆さまと共に確認し合う時間にしたいと思います。そして、本日の特集記事は「働きがいの向上と三方よし 全員参加経営が事業を成長させる」です。㈱バーテック様が、人材流出という難題をどのように乗り越え、働きがいと経営の両立を果たしたのか。その取り組み事例を通じて、私たちの企業経営のヒントとして学んでいきましょう。

 さて、国内情勢は物価高・人手不足が続く中、円安も企業経営を直撃しております。海外では、昨年の米国大統領選を経て再登場したトランプ大統領が、再び強硬な関税政策を打ち出し、各国との摩擦も強まっております。世界経済が不安定化する中、日本の中小企業にも少なからず影響が及んでくると考えられます。まさに今こそ、モラロジーの教えである**「三方よしの心」**を大切にし、信頼される企業づくり、人づくりを進めていくことが求められていると感じております。

 本日も皆さまの積極的なご意見・ご発言をいただき、実り多い例会となることを願っております。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

2025年6月21日
大阪旭モラロジービジネスクラブ

会長 猪谷勇三


【1】NotebookLM 活用事例紹介

 開会宣言、会長挨拶の後、最新のAI「Notebook LM」の活用事例紹介をして、猪谷会長が作成したNotebook LMを実際に音声を流して会員さんに聞いてもらうという正に皆さま目から鱗の感じでした。この件に関して如何にアウトプットをすることの大事さを会長自ら示して解説しました。

https://notebooklm.google.com/notebook/a61c4a93-c1c9-4537-9663-a9c82e98c9e3/audio


【2】モラロジー道徳教育財団 本部式典(6月1日)の参加報告

 6月1日の本部式典について、参加された三名の方から当日の様子と感じたことのについて、それぞれご報告がありました。

1.「みどり豊かで、綺麗に清掃整頓された清々しく広大な敷地内での心和む雰囲気と、式典運営の手伝いをされておられる麗澤中高大学生の子どもたちのきびきびとした、礼儀正しい自主的な動きに先ず目を見張り、驚きの念を持ちました。私自身も、日頃の学びを現地で体感し、改めて倫理と実践の大切さを共有できて本当によかったです。ありがとうございました。」

2.今回、柏のモラロジー本部に行かせていただいた感想といたしましては、まず広大な敷地に圧倒されました。一番印象に残っているのは廣池学園の生徒の方々がボランティアで参加されていましたが、皆さんおそらく10代半ばにも関わらず挨拶をしっかりされていたり礼儀正しさに驚かされました。

「教育を通して知識を得るということは、学校の先生や役人になるためのステップではなく、人々の幸せを願い、実社会に貢献できる力を身につけることである」

記念館で見た上記の言葉を体現されていて素晴らしいと感じました。

自分も子を持つ親として、幼少期から道徳を学ぶことは人格形成する上で非常に大切だと思いました。

3.初めて訪れた麗澤学園。廣池記念館をはじめとする、モラロジー関連の施設が沢山目に入って、何とも言えない謙虚な気持ちになりました。 

全国各地から集った国を思う方々の熱気に圧倒されました。

本部を訪問させて頂いた事で、更に自分自身を磨かなくてはならないと改めて感じました。

これから先も、旭ビジネスクラブで学ばせて頂きます。


【3】輪読学習

 勉強のテーマは「三方よし経営」6月号から抜粋分の輪読です。

  • 格言に学ぶ職場のモラル「知っている」から「している」へ を坂本岳之幹事が輪読
  • 特集/働きがいの向上と三方よし 全員参加経営が事業を成長させる を福井幹事が輪読
    (働き方改革で乗り越えた人材流出 P8~P11)
    https://www.burrtec.co.jp/

【4】グループディスカッション

 各グループに分かれて話し合い、代表者が以下の内容を発表しました。

第1グループ・代表:坂本さん(末松さん・溝口さん・菅野さん・大住さん・坂本さん)

  • 末松さん
    心→体
    心が満たされていたら、体も良く動く。ライフビジョンが良ければ、キャリアビジョンも良くなる。
    個人のビジョンと、会社のビジョンの最大公約数がリンクと考える。
  • 溝口さん
    昔のサラリーマン時代には、ブラック企業やワークライフバランスという言葉はなかったので、バーテックは良い会社だと感じた。
  • 菅野さん
    昔は「24時間働けますか?」という時代だったので、今と大きく違う。
    自分自身は周りが「どうせ無理だからやっても無駄」と言っても、「ダメ元でもやってみる」という考えだった。でも、目が不自由になってからは、そうも言えなくなった。
    それでも、100%周りに頼る事はなく、自力1他力99でも調和を取っている。その調和が、会社と社員のリンクにも似ている。
  • 大住さん
    昔は数字(売上)最優先の時代だった。
    その後、横井いっちゃん塾とモラロジーに出会い、経営理念が大事と気付いた。
    もちろん数字も大事だが、人と共に良くなる想いとのバランスが大事。
  • 坂本さん
    私も学びに時間を割いていましたが、アウトプットする時間が無く、忘れてしまっていたので、支社内で勉強会を実施する様になった。
    本日、猪谷会長から、Google Notebook LMの活用方法をお話頂いたが、これがまさにアウトプットであり、体現されている姿だと思います。

第2グループ・代表:福井さん (福井さん、高橋さん、元林さん、猪谷さん)

 まさに知行合一知っているなら行わないといけない

 ・本林さん

  保険会社で研修会などが度々あり参加しただけで様々なことを取得した気持ちになってしまう。

  実際にアウトプットできるか。やらされている感ではなく自分に合ったやり方を見つけ実践していく必要がある。

 ・高橋さん

  わかっていてもやらない、わかっていることしかしない、日々のディスカッション、ひとつひとつ課題を潰していくしか前進しない、経営者自身が行動で表す

  しかない、成長のある人はやらされている感のない人。

  経験を積んで楽しみながら仕事ができる人に経営者は本気て話すことが大切。

 ・猪谷さん

  同じことを言ったりしたりするのもどうせなら気持ちよく、建築の職人さんの世界でも同じ事を頼んでも、進んでやる人と、もうこれでよろしいか?とか、これは自分の受け持ちでないとか、僕の責任でないとか、人が悪いとか、言い訳ばかりする人がいます。

今はそう言う人が私の周りから居なくなって、言わなくても進んでやってくれる職人さんが殆どです。

何か変わったんだと思いますが、なんでだろう?と言う気持ちです。まさに知行合一

 ・福井さん

  凡事徹底、当たり前のことを愚直に何事も継続してみてわかってくる。

第3グループ・代表:中村さん(河合さん・岸本さん・山本さん・奥山さん・中村さん)

  • 河合さん
    知っていても、理解していても実行となると難しいです。また、特に実際の時の作業など応用が知識として持つだけで、実行出来ているか⁉️ 特に若い人に実行してもらうのは難しいです。
  • 岸本さん
    障害者に対する仕事をしています。自分自身365日、お客様に喜ばれるような仕事内容をしていきたいが、職員さんには、同じように強制出来ない。最近は、徐々に職員さんの立場で考え喜んで働いて頂くような心に変わってきました。
  • 山本さん
    バーテックの社長さんの「社員の幸福感を高めることを最終目的に!」とのお話に共感を覚えました。
  • 奥山さん
    一人での会社経営なので、比較的こちらのペースで仕事を進めているが、大手の建設会社の下で働くと色々な制約が有り仕事が難しくなります。
  • 中村さん
    バーテックの経営者は、社員との関係をより深め、働き甲斐を醸成するために、色々な取り組みをされており、その熱意に共感しました。何事も実行しなければ、結果は得られないので、良いと思ったことはしっかりと実行して行きたいと思いました。

以上。


【5】ディスカッションまとめ・総括

 色んな勉強会に出ても、学んだことを実行しないのであればそれはかえってマイナスなこと、皆さんで、情報を共有しましょうという話をされました。


【6】閉会挨拶(副会長 中村善裕)

 本日は、梅雨時期というのに猛暑の中、第233回目のビジネスクラブの例会にご参加くださり有難うございました。今回の格言に学ぶから「知っている」から「している」への副題から、「実行を主として道に聴き、途に説かず」という格言の学びでした。私も知識として持っているだけで、実行できているものと錯覚していることが多々あります。知識だけで実行が伴わなければその事に対する良い結果は現れないのが当然です。皆様と学ぶこのモラロジーの学問は「実行の学問」と言われています。良いと思ったことはその内容を誤らず積極的に実行に移して行きたいものです。

私事ですが、私は現在、地元の町会長の役に就いており、自動的に近隣にある地元の氏神様である「関目神社」の氏子総代の一人になっております。今、こちらの神社が、ある事件・事柄で機能不全に陥っております。大切な神社なので、この格言の学びから積極的に改善に向けた実行をして、氏子の一人として出来る限り貢献したいと思っております。

 また、(株)バーテックの「全員参加経営が事業を成長させる」では、しっかりとした経営理念の浸透を、色々なアイデアの取り組みで実践して社員との関係を深めている事例を学びました。最後に経営者が「事業の永続も大事ですが、自分と周囲の命を輝かせることも同じくらい大切」と結んでいます。社員一人一人を大切にする姿勢が強く伝わってきました。今回の学びを今後の事業経営に活かして参りたいと思います。

 本日は有難うございました。


【7】閉会後の雑談より ~サグラダ・ファミリアの話題~

 例会終了後、テレビ番組「スペイン・サグラダファミリア教会の建設取材」に関する話題で河合繁一様と盛り上がりました。芦田愛菜さんの才能紹介や、日本人彫刻家・外尾悦郎さんの以下の言葉が共有されました。

「物事の完成は人間にはできない、できるのは神のみ」
「ガウディを見るのではなく、ガウディが見ている方向を見ることで真髄が理解ができる」

これらの名言は、今日の「理念」や「実行」といったテーマにも重なり、会員間で深い共感を呼びました。


【8】次回例会の案内

次回例会の案内は、当日配布されたプリントをご確認ください。

こちらから、配布プリントをダウンロードしてください。