大阪旭モラロジービジネスクラブ 第238回例会 開催報告

令和7年12月20日(土)、大阪旭モラロジービジネスクラブ第238回例会を開催いたしました。 本例会は、年内最後の例会として「今年一年の振り返り」をテーマに掲げ、会員一人ひとりがこの一年の歩みを見つめ直し、学びをもって新しい年を迎える準備の場として開催されました。


◆開会ご挨拶

開会にあたり、猪谷勇三会長より挨拶がありました。

師走を迎えたこの時期に、こうして一年の締めくくりとして皆と顔を合わせ、共に学ぶ時間を持てることへの感謝が述べられました。

今年一年を振り返ると、政治においては新政権が発足し、国の在り方や将来像について多くの議論がなされました。

経済面では、物価高や人手不足、原材料価格の上昇など、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続きましたが、賃上げや働き方の見直しなど、前向きな動きも見え始めた一年であったと語られました。

また、今年の漢字が「熊」と発表されたことに触れ、全国各地で相次いだ熊による被害を通じて、人と自然との距離感や安全、共生の在り方について改めて考えさせられた一年であったと述べられました。

予測できない出来事が次々と起こる現代において、私たちは変化にどう向き合い、どう備えるのか、その判断力と心構えが、これまで以上に問われていると強調されました。

例年12月は忘年会形式で開催してきましたが、今年はあえて「学び」で一年を締めくくり、静かに振り返りながら心を整え、新しい年を迎える準備の時間としたい、との会長の思いが共有されました。


◆輪読「格言に学ぶ職場のモラル」◆

続いて幹事による輪読が行われ、「顕彰と感謝が職場を強くする」をテーマに学びを深めました。

人は無意識のうちに他人を評価し、欠点に目が向きやすい存在であること、その本能を超えて、他者の善行や努力に気づき、称賛し感謝できる「発見者」としての在り方が、職場の人間関係を良好にし、組織の活力を高めることが紹介されました。

◆グループ討議「今年一年の振り返り」◆

後半はグループに分かれ、「今年一年の振り返り」をテーマに意見交換を行いました。

第1班 発表要旨

1班では、中村さんより発表が行われました。

中村さんは、この一年を通じて、お客様への感謝の心を言葉と態度で伝えることを常に意識し、その後のコミュニケーションをできるだけ増やす取り組みを続けてきたことを紹介されました。

具体的には、お客様へのアプローチを強化し、「喜んでいただくこと」を何よりも大切に実践してきたとのことです。

自身が関わるグルーサンドカフェでは、店内に写真を掲示すること以上に、「実際に提供する商品で感動してもらう」ことを重視。

パフェなどの商品をお客様の目の前で提供することで、自然と笑顔が生まれる瞬間を大切にしているという実践が紹介されました。

また、仕入れ先や得意先との人間関係づくりにも力を入れており、日頃から信頼関係を築くことで、将来的には道徳の学びを勧めることも可能になるのではないか、との考えが述べられました。

道徳的な学びの実践としては、モラロジー活動の充実を意識し、事務所活動や例会への積極的な働きかけに取り組んでいること、さらに商会長として、前会長の流れを引き継ぎ、朝会の実施や神社清掃などの社会貢献活動にも力を注いでいることが報告されました。

今後については、今年いっぱいを一区切りとし、自身の能力を生かして障害者福祉分野でのボランティア活動に取り組みたいという思い、また若い世代との関わりとして、料理教室などを通じた活動にも挑戦したいとの展望が語られました。

さらに、クラブ全体への提案として、課題研修のさらなる推進、ビジネスセミナーの開催、松坂大野助先生の研究・発表の場を設けることなどが挙げられました。

「人から人へと良さを伝えることで、回り回って喜びが広がる」という考えが、班内で共有されました。

加えて、日本の外交や国の方向性にも言及し、国語力の強化、世界の中での日本の地位向上、自虐史観からの脱却の重要性を感じていること、勇気を持って正しいことを発言し、それを次世代に伝え、実行していくことの大切さを改めて実感している、との言葉で発表を締めくくられました。

第2班 発表要旨

2班溝口さんは、個人事業主として一人で仕事を行い、同業の職人仲間とも仕事をする。

価値観や考え方が十分に理解してもらえない場面も多く、表立った衝突はないものの、心の中にわだかまりが残ることがあるという悩みが共有されました。

この相談に対し、岸本さんから自身の経験が紹介されました。

時代の流れにより、これまで扱っていた素材が使えなくなり、収入の減少や新たな研修の必要性、50歳を過ぎてから新しいことを学ぶ苦労に直面したものの、日頃から感謝を忘れず、評価される行動を積み重ねてきた結果、困ったときに自然と仲間が支えてくれた経験が語られました。

「人を評価する前に、まず自分が評価される人間になることが大切ではないか」という言葉が印象的に共有されました。

また溝口さんからも、人を評価しようとするのではなく、自分の在り方や行動に集中することで、自然と良い仲間が集まり、良い循環が生まれるとの学びが語られました。

次に「挑戦」をテーマとした話題では、発表者自身が自宅でホームページ作成に取り組んでいるものの、操作や継続に苦労しているという現状が共有されました。

これに対し菅野さんより、30年以上にわたりメールマガジンを継続していること、視力に不自由さを抱えながらもパソコン操作を一から学び続けてきた経験が紹介され、その姿勢に大きな刺激を受けたとの声がありました。

さらに岸本さんからは、父親の代から続く会社を引き継ぎ、一つの節目として大きな挑戦に区切りをつけ、父親のために尽くしてきた親孝行の話も共有されました。

仕事への基本姿勢として、お客様を大切にすること、できることを一つひとつ丁寧に行うこと、仕事の最後に清掃・片付けを徹底する「後始末・片付け」の大切さが語られ、 参加者一同、心を引き締めて日々の仕事に向き合う決意を新たにしました。


閉会ご挨拶◆

閉会にあたり、副会長の中村善裕より挨拶がありました。

人生は一瞬一瞬の積み重ねであり、その集積が一日、一年、そして一生を形づくること、与えられた時間は誰にとっても平等であり、その使い方によって人生が大きく変わることが語られました。

道徳の学びを通じて、後悔のない、より良い人生を歩んでいきたいという思いとともに、今年一年、共に学べたことへの感謝の言葉で例会を締めくくられました。


次回例会の日程

次回の第239回 例会は、令和8年1月17日(土)に開催予定です。

会場は中央電気倶楽部「えれき亭」にて、お鍋を囲みながら親睦を深め、新年の抱負を語り合う時間といたします。

新しい年の始まりに、学びと交流を通して心を整え、良い一年のスタートを切る機会となれば幸いです。

次回例会の案内書は、こちらからダウンロードしてください。