大阪旭モラロジービジネスクラブ 第230回例会 開催報告
令和7年2月15日土曜日、第230回例会を「キンダーホープⅠ集会室」にて開催いたしました。
司会の福井郁幹事の開会宣言で、19時に開会しました。
今回は、大阪旭モラロジー事務所 代表世話人 中村善裕からの連絡事項と、当ビジネスクラブの菅野倖信 顧問から、大阪護国神社でのご子息の鉛筆画展のご案内を例会に先立ち行いました。
詳しくは当ページに後述しておりますので、ご覧ください。
それではいつもの通りの例会ご報告です。
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◆会長 猪谷勇三から開会ご挨拶
拝啓 寒冷の候、皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
節分を過ぎ、梅の蕾が膨らみかけた矢先、珍しく如月寒波に梅も急に実を固くし、薄く雪化粧をまとった情景には、心も和みますね。
本日はお寒い中にもかかわらず、第230回例会にご参加いただき、誠にありがとうございます。
今月は、月刊「三方よし経営」冊子の内容を中心にしながら、今、日本と言わず、世界の経済界で注目されている、ホンダ・日産の話題を取り上げさせていただきます。お話は大阪旭モラロジー事務所 維持員として、また自動車メーカーのサプライヤー経営を行われておられる、興栄産業㈱の渡邊茂弘社長様にご登壇いただき、最新の自動車業界の情勢について貴重なお話を賜る運びとなっております。

冊子からの例会テーマ内容としましては、
①「格言に学ぶ職場のモラル」 ~成長を促す接し方とは~(P30)
②「外国人材で地域を発展させる」(P22、23)
というテーマでございます。
日本の社会が巨大な方向転換をした時代は明治維新と先の敗戦による戦災復興、占領によるアメリカ中心の外国人情報の影響(80年周期)であると紹介されています。そして第三の転換期として、今回は、内部からの転換期である人口減少問題ではないかと著者は書かれています。
今回のテーマから、日本人が実感しにくい外国人労働力の重要性についても、今一度考える良い機会となればと存じます。
本日のプログラムは、まず製造業の裏話(約10~15分)のご講話に始まり、その後、テーマ輪読、グループディスカッション、各班代表の発表、閉会挨拶、次回および行事のご案内と続く予定でございます。皆様には、いつものようにグループディスカッションで活発なご意見をいただければ幸いです。
末筆ながら、皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げ、本日の例会が実り多きものとなりますよう、お願い申し上げます。

◆特別テーマ:自動車業界の動向と新しい展開 ホンダ・日産の合併からの裏話
1.国内の自動車業界の複雑なつながりについて
日産とホンダの合併はこの2社だけの話では終わらないと言えます。
2.車載電池の世界一は、中国の企業で国の後押しを受けて数年で成長した企業(元々は日本の企業でした。)
これと戦うには国内の企業に対して日本国の後押しが必要です。
3.国内の製造業は世界を相手に厳しい価格競争を強いられています
生き残りを賭けた戦いに全力で臨んでいます。


◆例会テーマ 月刊「三方よし経営」2月号から学ぶ
①「格言に学ぶ職場のモラル」 ~成長を促す接し方とは~(P30)
②「外国人材で地域を発展させる」(P22, 23)
以上を福井郁幹事、坂本岳之幹事が輪読を行い、その後、4グループに分かれてディスカッションを行いました。

1班(代表:福井さん)
メンバー:渡邊茂弘さん 坂本岳之さん 溝口尚志さん 福井郁さん
<発表>
私の班では、渡辺さんが雇用しておられる中国人の方のお話と、私が以前中国残留孤児に携わる仕事をしていた話をしました。私が関わっていた多くの子どもたちは中国で生まれ、残留孤児である保護者と共に急に日本にやってきます。日本の小学校に右も左もわからないまま通うことになります。保護者は日本語が通じなくても働ける場所で働き、家計を支えなければなりません。この話の全てを話すには全く時間が足りません。
私なりの考えでは、雇用したい日本人のニーズと雇用してほしい外国人のニーズが合わないと本当の仕事は成立しないと思います。もっと時間をかけて話したいテーマでした。
2班(代表:前嶋さん)
メンバー:前嶋義孝さん、大住敬一さん、菅野倖信さん 奥山隆さん
<発表>
「外国人材で地域を発展させる」の内容について、 外国人を取り入れることで労働力の確保などの人口減に伴う問題を解決するには、 ・生活習慣や文化の違いにおける孤立化。・不法滞在者における犯罪の増加 ・外国人が多数占めることによる地域コミュニティの崩壊 などの問題が考えられる。 すでに外国人を多数受け入れてる地域では、外国人と住民との共存の取り組みが行われ成功している例も ある。今後、外国人受け入れを進め規模が大きくなるにつれ、このような問題は各地方が行うのではなく、 国が対応することが必要であると思われる。日本国に有益である人材を確保するには必要かと思います。

3班(代表:猪谷さん)
メンバー 進憲浩さん 岸本明典さん 中村善裕さん 猪谷勇三さん
<発表>
現在の我が国の少子化、人口減少問題を現実視しますと、外国人の受け入れは無くすわけにはいけないという意見はグループの共通した認識でした。その中で外国人が暮らしやすい制度を法制化し、相手国に踏み込んで教育機関を作り、しっかりと教育を受けた人材を受け入れる体制を整えることで、日本も相手国もお互いに恩恵を受けるような制度を法制化していくことが大事ではないか、また、昨今、人手不足の現状に、いじめ問題から引きこもりとなる人の人数が、全国に150万人いるという現状、所得控除扶養家族所得の上限から働けなくなる人を無くすことで、我が国の就労者不足の改善に寄与できるのではという話になりました。

4班(代表:高橋さん)
メンバー 末松廣一郎さん 恵崎みどりさん 田中孝之さん 高橋弘充さん
<発表>
「成長を促す接し方とは」のテーマについて、同席メンバー3名とディスカションしました。
まずメンバーが3つのゾーンのどれに自身が該当するかを自問自答して、ディスカションを進め自身のポジションを確認しました。そして、メンバーが人(後輩)を指導、教育する立場においての目線や現状を踏まえ審議が始まりました。
私的な観点として、コミュニケーションをはかるなかで、「本物志向」で関わっているかが大切であるとお伝えしました。現代社会は、本音と建て前を使い分けて社会生活を送る方が多い気がします。それも必要な生存ツールだと認識せざる得ない社会構造でありますが、その中でも本気かつ透明性をできる限り保つことが、人間としての信頼構築において重要であるかついて審議しました。
メンバーからは家族との関係を事例に、妻子の関わりに方に始まり、時間経過による家族の関わりが、現在では適正であるかとの自問自答する声もありました。
家族の形式や体裁も大切でありますが、家族とどの様な気持ちで関わっているのか、過去に止まるのではなく、時流とともに自身も成長しなければならない。また子どもたちには、言葉だけでなく行動でみせることの重要性と、社会規範(躾)も教えることも重要ではないかと意見がありました。
職場においてはビジョンや事業計画など、指導者や管理職者が率先して推進する力(有言実行)についても言及し、「言葉と行動で見せる実践方法」も重要であると話がありました。また、言動や行動には、常に責任も生じます。そのため、場当たり的な会話や行動は、信頼の失墜にもなりかねません。自身が如何に公正中立(クリア)な存在であり、正しい認識から英断できる人格者であることが、家族や部下への成長につながるのではないでしょうかと話を締めくくりました。

副会長 中村善裕から閉会ご挨拶
本日は、ご多用の中、2月度のビジネスクラブ例会にご参加いただき有難うございました。
今回は、「格言に学ぶ職場のモラル」より、「成長を促す接し方とは」をテーマに話し合いが持たれました。
上司と部下との関係性は、知識や経験値の差もあることから、上司は部下の実力を見極めて、適切な判断を行い部下を指導することが求められます。
このことを間違えますと、部下の成長を阻害することとなるとの内容でした。
過去の経験から、そこまで考えてくれる上司と向き合ったことが無かったので、私自身マイペースで仕事をしておりました。
部下を育てることの難しさを痛感しますが、部下に有益であろう自分の後姿を見せることも教育の一つであると思います。
また、P22の「外国人材で地域を発展させる」では少子高齢化時代を迎えた日本の国力減少が現実のものとなっており、外国人の力を借りて進んでいくことは正しい決断であると思います。但し、その外国人の人間性が問題になると思います。
地方都市において顕著な問題としては、就労外国人と日本の地元住民との軋轢や対立が問題になっていることが、近年話題になっております。
また、外国人の不法滞在者による犯罪の増加なども心配です。
近々では、岩屋外相による中国人の滞在ピザの極端な緩和問題などがあげられます。
世界の情勢においては、アメリカのトランプ政権の出現により、民主党の多様性重視のリベラル思考から、共和党の保守思想への回帰が進み世界中に大きな影響を与えております。
日本の国内においても、一部有難いのですが、日本国内の観光地へのオーバーツーリズムの問題もあり、今後の日本政府の具体的で現実的な政策対応が求められている現状です。少数与党に転落した自民党に、日本政治のかじ取りが出来るか、大いに疑問符が付きます。
日本国民は、今後の国内情勢・世界情勢をより注意深く見守る必要がありますね。
本日は、お寒い中ご参加いただき、誠に有難うございました。
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例会の冒頭に申し上げました、連絡事項他4点を以下に記します。
1.「伝統の日、感謝の集い」 へのご参加のお誘い
今回、公益財団法人モラロジー道徳教育財団の千葉県柏市本部にて、年に1度開催される、6月1日 の 「伝統の日、感謝の集い」へのご参加を、皆さんにお勧めしたいと思います。
本部には独特の清新な雰囲気が有り、これは行って肌で感じなければ分からないと思い ます。以前、安部首相がご存命の折、この催しの為にビデオレターを送ってくださり大講堂 の大スクリーンで見たことが懐かしい思い出です。
また、本部自体は広大な敷地の中にあり、 麗澤大学のキャンパスが隣接 してお り、季節の草木が多く自然豊かな場所です。
また、日本 国の道徳研究の聖地として、世界各国の道徳関係の教育者が集まり国際会議が開かれます。
大学以外に幼稚園、中学校、高等学校があります。
また、期間中は、道経一体の経営を目指 して経営をされている全国のモラロジアン企業がブースを出して、来場者をお迎えします。
このモラロジーを創建された廣池千九郎博士の墓参、廣池千九郎記念館はじめ本部の重要な 各施設も見学を頂ければと思います。
廣池博士は、出生地大分県の高等小学校の先生となり 教育者 として活躍 し、夜間学校の開設、その後現在の教職員保険制度の前身である 「教員互助会」をつくられました。
また、歴史学者となり、当時大切な国家事業であった百科全集の 編集員もされ、東京帝国大学はじめ当時の学会から法学博士号を満場一致により授与されました。詳しくは、廣池千九郎記念館をご見学 ください。
ご案内状をお作りしましたので、 ご検討下さい。
文責:中村善裕
2.旭区作文募集実行委員会主催(大阪旭モラロジー事務所事務局)第13回 「伝えよう! いのちのつながり」 旭区小中学生入選作文表彰式の報告
令和7年2月 吉日 実行委員長 中村善裕 事務局長 大住敬一 第13回 「伝 えよういのちのつながり」 旭区小中学生 入選作文表彰式 終了のご報告 立春の候、皆様ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 さてこの度、2月9日(日)旭 区民センター大ホールにて、第13回 「伝えよう!いのちのつながり」旭区小中学生 入選作文表彰式が、関係各位のご協力により、無事に 開催できましたことを心より感謝申し上げます。当日はご来賓挨拶をいただきましてありが とうございました。 今回は旭区内小中学校から4,210通 もの応募をいただき、その中から厳選な選考 の結果、21名 が入賞をされました。今回も当日に旭区視聴覚教育協議会様のご協力の 下、表彰式および、作文朗読の様子を撮影 していただきました。 また、保護者各位から事前にいただいた子ども達へのメッセージは、作文朗読後、「保 護者からのメッセージ」として、大ホールの舞台上で司会者から紹介をさせていただき、 会場 は感動的な空間となりました。またその様子をYouTube動 画にアップさせていた だきました。ご覧になっていただければ幸いです。 最後に、この「伝えよう!い のちのつながり」入選作文表彰式は、今回をもちまして終了とさせていただきます。長年にわたり多大なるご支援を賜りましたこと、心より感謝 申 し上げ御礼 とさせていただきます。 今後は社会教育の面に力をいれて、明るい社会づくりに貢献させていただきたいと存 じます。誠 にありがとうございました。 YouTube動 画の視聴方法 舎 「旭区視聴覚教育協議会」で入りますと、お一人ずつの朗読画面 と表彰式の通し画面が出ますので、 どうぞご視聴 ください。 ※児童 ・生徒たちの素晴らしい発表を、是非視聴してあげてください。
3.第4回 ニユーモラルのつどいのご案内
今日、SNSな どの進展により人と人とのつながりの形態が様変わりしてきましたが 今も昔も人と人を結ぶ日常生活でのより良い道徳は大切ですね。
「道徳で人と社会 とを幸せに」を合言葉に、幸せで豊かな人生を皆様と共に歩んでいきたいと思います。
日 時:2025年3月30日(日)10:00~12:00
講 師:堀 英子(公益財団法人モラロジ―生涯学習講師)
会 場:大阪旭こども病院 キンダーホープⅠ集会室
〒535-0022大 参加費:無 阪市旭区新森4-12-2
参加費:無料 。

4.菅野倖信様から大阪護國神社でのご子息の鉛筆画展のご案内
注目の鉛筆艦船画約20点 と 実物の艦内新聞が 大阪護國神社に集結。 孤高の鉛筆艦船画家による 臨場感と躍動感あふれる作品と、艦内生活を今に伝える 貴重な資料との共演が、ここに開幕! 菅野泰紀は、鉛筆艦船画家として15年にわたり 活動を続けています。彼の活動の目的は、絵画 奉納による慰霊顕彰です。鉛筆で描かれたモノ トーン作品の多くは、大日本帝国海軍の艦船や航 空機。彼はそれらを艦内神社※1の分霊元神社や 関連施設に奉納寄贈する活動を続けています。 「艦船や航空機を描いた鉛筆画は、それらの 肖像画であると共に、そこに乗り組んだ将兵たちの 肖像画でもある」と菅野は語ります。 迫力ある艦船の威容だけでなく、その艦上に 小さく描かれた乗組員の姿も、菅野作品の大きな 魅力。彼の鉛筆艦船画は、観る人々の心をつかみ、そして先人たちが歩んだ激動の歴史を再考 するきっかけを与え続けています。 大阪護國神社ではこの度、大日本帝国海軍 艦艇を描いた鉛筆艦船画約20点を展示します。 また合わせて海軍艦艇内で発行された艦内新 聞に関する展示(実物展示も含む)も同時に行い ます。精緻かつ繊細でありながら臨場感と躍動感 あふれる鉛筆艦船画と共に、艦内新聞に掲載された様々な記事を紐解くことで、戦史や戦記では うかがい知れない歴史の一端を感じられることで しょう。マドロス※2たちの等身大の姿にぜひ思いを 馳せてみてください。



最後までお読みいただき心からお礼申し上げます。
大阪旭モラロジービジネスクラブ
会長 猪谷勇三拝
【次回の例会予告】
◆日時:2025年3月15日(土曜日) 19時00分~20時50分
