第191回 大阪旭モラロジービジネスクラブ例会 開催報告
令和3年1月23日の土曜日、第191回 大阪旭モラロジービジネスクラブ特別講演会を会場とZoomを使用しハイブリッド方式で開催しました。
コロナ禍で、1年近く活動の制限を余儀なくされ、休止に近い状態でしたが、在宅勤務にテレワーク、オンライン会議やオンラインセミナーが各地で開催される現状に、自分達は勿論のこと、「みなさ〜ん、バスに乗り遅れないようにしませんか!」の思いから、IT最先端の事業をされておられる(株)ホワイトアフィリエイトの尾谷社長にお越し頂き、講演の講師役は勿論、機器の選定、セットまでご教授いただきましたおかげで開催の運びとなりました。
ご講演タイトルは【DX(Digital Transformation)で世界/社会/企業が大きく変わると】
◆そもそもDXとは
◆事例から知るDX
◆中小企業が直面するDX
◆DXによりもたらされる未来
要約すると以上の四点になります。
最初の「そもそもDXとは」につきましては以下のように説明してくださいました。「進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること」ちょっと難しい言い方ですが、単なる変革ではなく、既存の価値観や枠組みを、根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらす。とお話しされ、経済産業省のDXの定義、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、「製品サービス、ビジネスモデル」をどう変革するか。と言ったことについては、「変化は線形関数的ではなく指数関数的に急激に伸長する」と言うことでした。
そしてわかりやすい事例を、動画を用いてご説明いただき、google ,Facebook ,Twitterなどのビックテックの会社のこと、Uber, Amazon 等による消費流通の変革について、また具体的にはドローンを使った荷物の宅配、無人自動運転バスによって過疎地に住人が住居として戻れるシステム、そして先程申し上げた、在宅勤務へのシフト化のスピードなどのお話しを伺って、聴講者の中には、目からウロコのカルチャーショックを受けられた方も少なからずおられたようです。
しかし、恐れずにこれからやってくる人間中心の快適な社会の実現を楽しむ気持ちで、また産業革命以上の歴史転換点で仕事ができることを楽しむ。そしてIT変革期2025年の崖としましては、老朽化、ブラックボックス化した既存システムが2025年まで残存した場合には、国際競争力の低下が起こり、最大で12兆円/年の経済損失が生じると言うように定義されています。新しい社会を楽しむ気持ちと、ダーウィンの進化論を独自に解釈したレオン・メギンソンの言葉、『唯一生き残れることができるのは変化できるもの』を引用され、社長自らの手で取り組んで行く考えを持つ事と、強くお話しして締めくくられました。
大阪旭モラロジービジネスクラブも、これを機に、新しいシステムを活かし、次回の例会からオンライン開催する弾みとなりました。2025年、IT化の崖から落ちないようにするには、明日からと言わず、今から、日々努力していかなければと感じた実りある講演会でした。
みなさまご聴講ありがとうございました。
(ビジネスクラブ会長 猪谷 勇三)