大阪旭モラロジービジネスクラブ第224回例会 開催報告
令和6年7月20日土曜日19時より、第224回例会を「キンダーホープ集会室」にて開催しました。
やっと梅雨明かと思われる猛暑日の土曜日の夜、何かとお忙しい中をビジネスクラブの例会にお時間をお作りいただき、17名もの方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
総合司会の福井幹事さんより開会宣言で19時に開会しました。
【猪谷勇三会長の開会挨拶】
梅雨も明け、暑い夏が始まろうとしています。そんな中、こうして多くの方々にご参加いただけたことに心から感謝申し上げます。日曜日の朝、アメリカからの突然のニュースに驚きました。銃弾がわずか1㎝でもずれていたら即死だったかもしれないと考えると、背筋が寒くなります。また、トランプ前大統領の強運には驚かされます。11月の大統領選挙では、かなりの確率で当選が予想されていますが、世界はどのように変わるのでしょうか。円安から円高への動きや、ロシア・ウクライナ問題、イスラエル・パレスチナ問題など、他国の領主を決める話では済まされない興味深い情勢が続いています。 私がニュースを見て一番感じたのは、トランプ氏のファイトと叫んだガッツポーズでした。リーダーたる者は、このような局面での勇気と行動力を大いに見習うべきだと感じました。 そんな中、スポーツの祭典、平和の祭典とされるオリンピックがパリでの開催が間近に迫る中、ロシアとウクライナの戦火は依然として収まる気配がなく、悲しいニュースを目にして心を痛めている方も多いかと思います。また、今回から新しくお一人会員さんが参加されております。後ほど自己紹介をしていただきますので、どうぞお楽しみにしてください。尚、本日の勉強会のテーマは以下の通りです。
輪読テーマ
- 格言に学ぶ職場のモラルから(P30) ・・・人のためになる意見やアイデアを出すには
- 巻頭言(P4〜5) ・・・「想いと共感で事業をつくる」
- 『道経一体経営原論』をひもとく(P14) ・・・「安いということを標榜するは直ちに欲望の現れ、すなわち不道徳と見て差し支えなし」
以上、今月は3つのテーマを採用して勉強会をさせていただきたいと思います。それではこれからの時間、皆さまと共に有意義な時間が過ごせますことを期待して私のご挨拶に変えさせていただきます。
猪谷勇三
今回も4班に分けて、各班でのテーマに沿った話し合いが持たれました。テーマは先述した通り、いつもの道径一体経営の実践からの成功事例、苦労話が主流で話題も作り易かったのですが、今回は3テーマとも格言的な内容で、各班どんな話し合いが持たれたか心配しておりましたが、その後の発表を聞きますと、それぞれ、活発に盛り上り、各班のリーダーさんのおかげで予定時間間がオーバーする盛り上がりを見せましたが、各代表の方がコンパクトに要点をまてめていただき、ご意見をお聞きする時間が取れました。
以下に各班のまとめを記しておきます。今回不参加の方には是非一度お目通し願えたら幸いです。
【グループディスカッションのまとめ】
1班発表 【福井郁】福井、菅野、大住、田中、班
新しく入会された田中様の話
想いと共感に繋がるお話から
毎日50件の飛び込み営業産業用ブレーカーの営業をされている。夜になると、その日を振り返り、マインドコントロールであったり、引き寄せの法則であったり、考える。諦めるとそこで終わり、目標がしっかりとあれば、お客様に伝わると信じている。社訓の「自利とは利他なり」を常に頭に置いている。お客様に共感していただけるように、共通の話題を探すように努めているとのことでした
大住様、菅野様からは、各々の夢を話していて、一定方向に向かうと何となく同じ方向に向いてくる、ベクトルが一点に向かうと仕事のエネルギーに向かう千人の中のひとりでもベクトルが合う人を見つけるとそこから紹介が出たりする自分からは人を裏切らない信じきるようにすると、素敵なお話でした。
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2班発表 【坂本岳之様】
奧山、山本紘、惠崎、坂本班
巻頭言から
坂本さんは、小さい時から明確な「夢」も「自分の大切にしたい想い」も持っていなかったので、他の人はどうかと思い班員に聞いてみました。恵崎さんも同様で、昔から子供が好きでは無かったが、保育園の園長をされているとの事。奥山さんは、25年間お勤めをされながら、いつかは独立したいという夢を持っておられ、50歳の時に独立の夢を叶えた。その後、家を建てたいという夢も叶えられたので、今はもう夢は無いとの事。
山本さんは、体育の先生になる事が夢だったが、叶わず家業を継ぐ事になり35年経つとの事。今の夢は「達人」になる事。空手だけでは無く、全てのことに対して。
経営言論から
坂本さんの勤めるプルデンシャル生命では、TVCMを出さない戦略をしている。CMは費用が高いという理由はあるのと、CMよりも、第三者からの評価や口コミ・紹介の方が効果が高いと考えている。
格言に学ぶから
坂本さんは仕事柄士業の方や、様々な職業の方の紹介依頼を受ける事が多い。その際、簡単に紹介する事は出来ない。その方との相性やスタンスをよく考え吟味して紹介している。逆に心配が有ればお断りしている。容易な紹介によって、三者とも辛い思いになる事を避ける為に。恵崎さんは園長さんというお立場から、部下の方から相談があるが、直ぐに回答しないといけないという思いから、言葉が軽くなりがち。これからは、一度考える時間を取ってからお話する様にしたいとのご感想でした。 以上。
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3班発表 【溝口尚志様】
メンバー 中村様 岸本様 前川様 山本隆夫様 溝口
想いと共感で事業をつくるから
中村さんよりスタートしました。若い頃は無我夢中で夢や将来を考える余裕はなかったが現在はやりたいことがあふれていると。楽しくて仕方がないとおっしゃっていました。そんな何でもやってしまう中村さんに奥様からは少しお叱りを受けることもあるそうです。ですが、お客様の「美味しい」というお言葉や嬉しそうな笑顔を見るとどうしてもやめられないそうです。それが中村さんの事業への想い理念や使命を感じました。前川さんは、運営されている福祉介護施設で、かつて「尊厳と自立」という理念を掲げていました。現在は、「お客様・チーム・自己成長3つの喜び」となり、三方よしの理念を実践されといるとのことです。大きな施設でスタッフの数も多いことから、定期的にミーティングを繰り返し、理念の共有・共感を図っているとのことです。大きな組織で一つの方向へ向かうには理念の共有・共感は欠かせないとのことでした。
道経一体経営言論から
岸本さんはかつて、とにかく安くて良いものをたくさん消費者にお届けする。それが良いことだと教え込まれて、今でも一部正しいと思うとのご意見でした。高くて高品質な物を少量作っていては手に入らない人も出てくる。薄利多売の商売も、お客様のことを第一に考えた商売のやり方の一つで全否定するのはどうかというご意見でした。日頃、100均や回転すしのお世話になっているのでそれもそうだと思いました。ただ、個人でリフォーム業をしている私としては利益を落として、数を取るのは絶対にしたくはありません。競合の大手より価格は高いですがそれ以上のものをお届けしたいと思います。
想いと共感で事業をつくる
最後に山本隆夫さんより、大阪が誇る商店街ですが、年々店舗の数も減っているそうです。それでも日々たくさんのお客様が訪れ、生活になくてはならない存在となっています。今年も商店街のお祭りが行われるそうで、山本さんもお店を出されるそうです。日頃お世話になっているお客様や、長年過ごした、愛する商店街の為、何か少しでもお役にたちたいと毎年されているそうです。そこには小利や厚利といった損得はありません。一つ一つは小さな商店ですがそれぞれが熱い想いで世界有数の商店街をつくりあげていました。
第4班発表 【高橋弘充様】
メンバー 高橋弘充 本林進 末松廣一郎 猪谷勇三
・アイデアだす
高橋さん:責任ある言葉の使い方をちゃんと理解して、発言するように心がけています。言葉の大切さを関係者とコミュニケーションをはかるなか、できる限りお伝えしています。
・想いと共感
本林さん:夢については、自身が幼少期によく聞かれていた。成人へ成長し転職をかさねるなか、これらを色々聞かれることが多かった。成長の段階にて実際は何をしたらよいのかわからない。例えば若い世代は皆が夢をもっているわけでない。目標や夢は30代になってから、何をすれば幸せを実感できた。自身もはっきり見えてきたのが30代でした。若いときは、周囲の人たちといろいろな経験をして、新たな考えをもてばよいと思う。自分の息子に夢はあるかと聞くと、息子は科学者になりたいとか、ある時は経営者と言ってみたり、法学部に進学したいなど、その時々に出会った色々な人の影響を受けている。大人ももっと素直な気持ちで話を聞きいれ、一緒に聞くことで心の壁をとりのぞき、共感できるように一緒に考えることが大事と考えます。
・アイデア
本林さん:グループディスカッションで思ったことを言うことを意識している。どの様に思われるかを気にしないで、できる限りアイデアを言うようにしている。そして、グループディスカッションで色々なアイデアがでてくるなか、それは実現可能であるのかを検証して、遂行困難なものは排除する。「言わなきゃしない」ではなく、 挑戦と失敗を繰り返すことで、「どうやればできる」前向きな思考を意識することが重要である。そして上記の思考を他者にアウトプットしながらも自分にもインプットして行動に移しています。
末松さん:昔ですが息子から、お父さんこれからどうしたらよいのか、学校で上手いことやっていくにはどうしたらいいかと質問がありました。私は「先生に何でも聞きなさい」と、その時は息子へ説明をしました。そこでちょうど夏休みに、学校での授業にECC(英会話)の授業があり、ECCに行くきっかけとなりました。それまでは夢なんか特別にない。本当の夢はない、それは希望であり、夢を創作するために色々なチャレンジをさせた選択肢の一つが、ECCに通うことになったのです。そして息子はECCをきっかけに外国人と文通するようになり、ますます英語に没頭するようになりました。成人した息子は、入職先で英語を活かした仕事をしたかったのですが、活用できる職場環境ではなかったため32歳で退職、アメリカへ留学後に現地の大学で語学を学んだ。現在はアメリカで日本語の講師をしている。今の私の認識は、子や若者を導くのは親や関係者など大人の役目であると思う。
道経一体
猪谷会長:付加価値を説明される。同じ商品をどの様に説明して証明をするのか。物の押し売りはしない、良い物を理解できるように説明をすることが重要である。技術やアイデアも大切であるが、「社員教育など人間磨き」が一番重要である。自身の仕事でも下請けや孫請けなど、仕事の職務や責任範囲が違うだけでも個々の物事の捉え方が異なる。そのため常に意思疎通をはかりコミュニケーションを深めて、共通認識や言語をもつことが大切である。結果、お客様へ良い仕事ができ喜んで頂けることにつながる。
以上が各班の発表です。ありがとうございました。
最後になりましたが今回初参加の田中様から以下のメッセージをお寄せいただきましたので掲載します。
【田中様のメッセージ】
本日は、ビジネスクラブへご参加させて頂きありがとうございました!私自身、モラロジーへの自発的な参加も初めてで今回、父や入会にあたり猪谷様、大住様、中村様の縁があり迎える事ができました。これまでの私は行事の参加にあたり講義のような先入観があり活動に後ろ向きでしたが実際、そうでなく維持員の皆様の温かい環境の中で参加できました。講習内容もテーマを持って皆でディスカッションし話す機会を頂いたりで、今回は「想いと共感で事業をつくる」について日常、自身の営業や想いを皆さんに話し緊張しながらでしたが皆様が暖かく聞き入れて頂き想いを打ち明ける事で日頃、職場で話すより異業種な方からのアドバイスや苦労話しを聞く事によりまた違う気づきを得ました。本日は皆様の暖かい配慮により幸せな心地で帰宅できました。この気持ちを私からも家庭内や日頃の営業活動でも発信実践し励んでいきたいと思います!本日はありがとうございました!
【中村副会長の閉会挨拶】
本日は猛暑厳しい中、ビジネスクラブの例会にご参加くださり有難うございました。今回も「三方よしの経営」の中での輪読と話し合いをして頂き有難うございました。今回の輪読箇所の「道徳一体経営原論をひもとく」では、安売りを標榜してはダメ、厚利商売で商品説明をしっかりする事などを教えて頂きました。最終的には、経営者の品性、思いが大切であり、この事が仕事の内容すべてになっていくものになると思いました。また、今回の格言に学ぶの「策を他に進むるときは必ずその責めを負う」は、私自身に示された格言であると思いました。私自身とても軽はずみな性格で、じっくりと物事をとらえて、後先も考え慎重に事を進めていくことが無く、反省しきりです。これからは、思慮深くして物事を進めていきたいと思います。さて、皆様にご案内です。今月、28日(日)の「ニューモラルのつどい」がすぐそこに迫って参りました。是非、皆様、ご夫婦で、お知り合い共々ご参加をお願いいたします。今回ご講演頂く堀 英子講師は、ショールやマフラーを輸入販売されている会社の経営者です。一般の皆様向けのお話になるとは思いますが、とても有意義な時間になると思います。日時は7月28日(日)、午前10時~12時までの2時間です。どうぞご参加をお願い致します。また、本日は、有難うございました。
次回のビジネスクラブ例会は、9月21日(土)19時からです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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以上を持ちまして、第224回例会のご報告とさせていただきます。
大阪旭モラロジービジネスクラブ
会長 猪谷勇三