大阪旭モラロジービジネスクラブ 第221回例会 開催報告

  令和6年3月16日土曜日19:00より、第221回例会を「キンダ−ホープ 集会室」にて開催しました。

 昼間はお天気が良く暖かく、卒業式をされた方には絶好の日であったと思います。また年度末の土曜日の夜で、何かとお忙しい中をビジネスクラブの例会にお時間をお作りいただき、14名もの方にご参加いただきましてありがとうございました。


 【猪谷勇三会長の開会挨拶】
 皆様、こんばんは。令和6年もはや3月半ばになりました。皆様にはお忙しい中、多数ご参加いただきましてまことにありがとうございます。早いもので、正月元旦の能登地方地震から2ケ月半、また、東日本大震災から13年と言う歳月が過ぎてゆき、もう直ぐ春というのに、ものの哀れが身に染みて感じる今日この頃です。1月、2月は募金箱を設置して義援金をお願いしましたところ、大勢の方からお志を頂戴いたしました。誠にありがとうございました。先日、旭区役所を通じて義援金をお納めさせていただきましたことをご報告させていただきます。とはいえ、悲しいことばかりではなく、きっと皆様には明るい希望の持てるニュースをたくさんお持ちの事と思います。そんな明るいお話を皆様からたくさん聞けることを楽しみに、今月の勉強会を迎えました。どうぞ充実した。そして参加して良かったと思えるような例会になりますことを期待して、本日の開会のご挨拶とさせていただきますありがとうございました。

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引き続き、月刊「三方よし経営」の3月号から、
以下のテーマ2例を大住一馬幹事、猪谷勇三会長、坂本岳之幹事、の輪読で勉強会をスタートしました。

【輪読用参考文献】
○格言に学ぶ職場のモラル 「今この時を大切に」 大住一馬幹事
格言 途中困難最後必勝   (P27)

○道徳と経済を一つに 平田ファーム       猪谷勇三会長、坂本幹事にて輪読
国民の食を支える農業再興をめざして  (P12〜P17)

 今回は3班に分けて各班でのテーマに沿った話し合いが持たれました。各班とも活発に盛り上がりあっという間の時間でした。
少し予定時間が過ぎてしまい、各班代表の方のご意見をお聞きする時間が少し短くなりましたが、それぞれ班代表の方の力量で、コンパクトに要点まとめた発表があり、参加者の皆さんにはご満足いただけたと思っております。以下に各班のまとめを記しておきます。今回不参加の方には是非一度お目通し願えたら幸いです。

【グループディスカッションのまとめ】
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○1班
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 今、このとき
人生は必ず山あり谷あり
ひとりでは無理 必ず助けがある
しかしながら助けが入るぐらいの運があるかどうか、あの人の為だったらと思ってもらえるほど、与えられているか。ご縁や神様は人を通じてやってくる。心の有り様ひとつ。人を幸せにした分しか幸せはこない。
[平田ファームの話]
農業に経営ノウハウがいる。食糧自給率の低い日本、農業の抜本的改革が必要。

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○2班
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<国民の「食」を支える農業の再興をめざして>
平田さんの親想いが息子に伝わって、仕事を手伝い継ぐような息子さんに育ったのだ。
子供たちにたいして自分の生き方・考え方を押し付けていたので、学校に通う子供たちからみて自分のしていたことは鬼のような態度であったと想像できる。
兄弟3人が仲良く親の仕事を手伝うというのは、親がよほどいい子育てをなさった結果であるのだろうと尊敬する。
良い品物を作ろうとする努力が地元の方に喜んでもらえる地産地消を生みだし、地域の仲間に食べてもらう為に工夫してものを作る姿勢が地域の人が安心して購入できるのであろうと思う。
農協を経ないで商品を販売し続けたにも拘わらず、農協の理事に就任されておられることから、ご自分の体験やノウハウを地域の農業に役立てたいと考えておられるように考えられる。
消費者に選択権がある限り、農薬等を使って見栄えの良いものを作らなくては買ってもらえない状況がある。消費者が商品を見る目や知識を持ち、農家にとっても良い選択できるようにならなければならないのではないか?と消費者としての自分に問いかけている。
<格言に学ぶ職場のモラル「今、このとき」を大切に格言途中困難最後必勝>
人生いろいろなことがある、自分にもいろいろなことがあったが、人生の大切な選択をするときにお墓の前でモラロジーの考えを活かして選択した結果を良かったと思っている。
経営者は、責任請負業であると考えることができる、他人の人生を背負う選択をしなくてはならない経営者の受ける重圧は大きいものであろうと想定される。
格言に書かれている考え方は、非常にポジティブで自分の子供や従業員がこのように考えて生きてくれたら良いなと思う。

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○3班
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 最初、それぞれ現在の職業についた経緯の話になりました。前職に問題がありそこから逃れるため独立した、私もそれになります。お父様が起こされた事業から発展されて事業を始められた。また、ヘッドハンティングにより全く新しい職にゼロからスタートされた話などありました。

 その中で奥山社長のお話です。要領よく、うまいこと(あまり良くない方法で)お金を稼いでいる人も見てきた。うらやましいと思う気持ちもありますが、恨まず妬まずコツコツ真面目に続けられたのは長くモラロジーを勉強してきたからだとおっしゃっていました。苦しい時もたくさんの方に助けられたと。後悔していますかとの問いに「していない」と即答されていたのが印象的でした。

 また、山本社長も長く商売を続けられたのは商店街の皆さんのおかげだとのお話でした。お二方ともとてもかっこいいなと思いました。おかげ様の考えが事業を継続・発展させるところが、今回の平田ファームの平田社長の考えと共通しているところと思いました。

 坂本さんは職業柄、たくさんの経営者の方とお会いになられています。成功されている経営者に共通している点はリスクを取っているところです。平田社長も、収益化に時間のかかるアスパラガスに先行投資したり、農協のシステムに疑問を抱き、当時はまだ珍しかった直売をしたりしています。リスクを取り、新しいことに挑戦したから今の成功があるのかなとなりました。そこが兼業でされていたお父様との違いではないかと。

 また、息子さん3人が後を継がれるのは平田社長の仕事に対する姿勢や気持ちが息子さんに伝わっていたのだろうな思いました。いやそうに、辛そうに仕事していたらそうはならなかったと思います。

 最後に、他のグループでも出ていましたが、日本が抱える農業の不効率な仕組みに対する疑問がでました。農家が自分で価格も決められず、たくさん作れば価格を下げられる。それではやる気も出なく、人口も減るのは当たり前だとの意見でした。

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以上が各班の発表です。
ありがとうございました。

【連絡事項】

 4月の例会は休会といたします。新年度の令和6年度は、5月18日土曜日の総会がスタートとなります。この日は、総会と併せて記念講演会と懇親会も開催することを計画しております。詳細につきましては、別途ご案内させていただきます。

【記念講演会のテーマ】

◆Chat GPTは仕事に活かせるか◆
■講師:公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会 近畿事業推進部長
    川畑 文雄氏
https://www.jtua.or.jp/jtua_news/31484/

 ※当日は、スマホに読み込むところからお話してくださり、資料は後からデジタル版で読み込みめるようにお願いしております。

【中村副会長の閉会挨拶】

 本日はご多用の中、大阪旭モラロジービジネスクラブの令和5年度最後の例会に、多数ご参加、また、テーマに基づいて活発なご発言とご発表有難うございました。あっという間の1年ではありましたが、新年度5月の総会には皆様のご元気なお姿をまたお見せください。「モラロジーの道徳と経済は一体である」というビジネスクラブの例会を通して得られた学びから皆様の実社会での実践にご期待いたします。

 また、その成果などがありましたら、是非このビジネスクラブの例会の中でご発表頂ければ幸でございます。最近の経済状況をみるに、日経株式相場は最高値を出すなどしておりますが、日本のGDP国内総生産は、ドイツに抜かれて4位となり、2026年にはインドにも抜かれるのではないかと言われています。日本の政治が低迷する中、今後の日本の未来が心配です。

 また、能登の悲惨な震災状況にもより迅速な国の対応が望まれます。今後、南海トラフ地震の発生も予想され、自然災害の多い国の宿命です。

 また、軍事挑発をする近隣諸国にも注意と適切な備えが必要です。今後も、皆様と活発な意見交換により多くの情報を頂きたいと思いますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。本来なら、木野稔代表のお元気なお姿を拝して進んで参りたいビジネスクラブではありますが、皆様と共に木野稔代表のご健勝をご祈念して、閉会のご挨拶とさせて頂きます。本日は誠に有難うございました。

以上を持ちまして、第221回例会の開催ご報告とさせていただきます。

大阪旭モラロジービジネスクラブ

会長 猪谷勇三拝